「昔の刑事アクション映画って、今観ても面白いの?」
「エディ・マーフィの映画デビュー作ってどんな作品?」
そんな人にぜひ観てほしいのが、
『48時間』です。
本作は、乱暴な刑事ジャックと、口の達者な囚人レジーが、
わずか48時間だけコンビを組んで凶悪犯を追う刑事アクション。
今では定番になった“刑事と相棒のバディ映画”の流れを作った作品の
一つとしても有名です。
この記事では、ネタバレなしで、あらすじ、見どころ、キャスト、
トリビア、筆者レビューを紹介します。
結論から言うと、
『48時間』は、粗くて危険な刑事アクションに、
エディ・マーフィの強烈な笑いと存在感が加わった、
80年代バディムービーの名作です。
まずは予告編で、作品の空気をチェックしてみてください。
映画予告編
映画の基本情報
・日本公開年:1983年
・米国公開年:1982年
・上映時間:96分
・監督:ウォルター・ヒル
・脚本:ロジャー・スポティスウッド、ウォルター・ヒル、
ラリー・グロス、スティーヴン・E・デ・スーザ
・主なキャスト
・ニック・ノルティ(ジャック・ケイツ)
・エディ・マーフィ(レジー・ハモンド)
・アネット・オトゥール(エレイン)
・ジェームズ・レマー(アルバート・ギャンズ)
・ソニー・ランダム(ビリー・ベア)
・フランク・マクレー(ヘイデン)
・デヴィッド・パトリック・ケリー(ルーサー)
・ブライオン・ジェームズ(ベン・キーホー)
・ジョナサン・バンクス(アルグレン)
本作は、エディ・マーフィの映画デビュー作です。
しかも初出演とは思えないほど、画面に出てきた瞬間から空気を変えます。
一方のニック・ノルティは、荒っぽくて不器用な刑事ジャックを熱演。
この二人の噛み合わなさが、そのまま映画の面白さになっています。
あらすじ
サンフランシスコ市警の刑事ジャック・ケイツは、
脱走した囚人アルバート・ギャンズを追っていた。
ギャンズに同僚を殺されたジャックは、事件解決のため、
刑務所に収監されているギャンズの元仲間レジー・ハモンドを
48時間だけ仮釈放させる。
しかしレジーは口が達者で、態度もふてぶてしい男。
刑事と囚人という最悪の組み合わせの二人は、反発し合いながらも、
ギャンズを追って夜の街へ踏み込んでいく。
見どころ・魅力
見どころ①:ニック・ノルティとエディ・マーフィの相性
本作の最大の魅力は、やはりこの二人です。
ジャックは乱暴で短気。
レジーは軽口ばかりで調子がいい。
普通なら絶対に組ませてはいけない二人です。
でも映画としては、この相性の悪さが最高です。
怒鳴るジャック。
言い返すレジー。
協力しているのか、ケンカしているのか分からない。
このギスギスした掛け合いが、今観てもかなり面白いです。
見どころ②:エディ・マーフィの映画デビューとは思えない存在感
エディ・マーフィは本作が映画デビューです。
しかし、完全に主役級の存在感があります。
特にバーでの場面は強烈です。
それまで刑事ジャックの荒っぽい映画だったのに、レジーが前に出た瞬間、
作品の温度が一気に変わります。
しゃべりのテンポ。
表情。
相手を挑発する間。
この人はスターになるな、と思わせる説得力があります。
見どころ③:ウォルター・ヒル監督らしい硬派なアクション
監督はウォルター・ヒル。
『ウォリアーズ』や『ストリート・オブ・ファイヤー』でも知られる、
男くさいアクション演出が得意な監督です。
『48時間』も、今の映画のように派手なCGや大爆発で見せる作品
ではありません。
銃撃。
殴り合い。
追跡。
暗い路地。
安いホテル。
夜の街。
このざらついた空気が良いです。
80年代アメリカ映画らしい、乾いた危険な匂いがあります。
見どころ④:バディムービーの原型が見える
今では、性格の違う二人がコンビを組む刑事アクションは珍しくありません。
『リーサル・ウェポン』や『ラッシュアワー』なども、その流れにあります。
『48時間』は、そうしたバディムービーの代表的な原点の一つです。
最初は反発する。
でも事件を通して少しずつ相手を認める。
完全な友情ではないけれど、最後には妙な信頼が生まれる。
この型の気持ちよさが、本作にはしっかりあります。
見どころ⑤:敵役ギャンズの危険さ
ジェームズ・レマー演じるアルバート・ギャンズは、かなり危険な男です。
脱走して、ためらわず人を殺し、金を追う。
今観るとシンプルな悪役ですが、だからこそ分かりやすい怖さがあります。
レジーの軽口と、ギャンズの凶暴さ。
この対比があるから、映画全体がコメディに寄りすぎません。
笑えるけれど、ちゃんと危ない。
このバランスが大事です。
見どころ⑥:48時間という制限時間の分かりやすさ
タイトル通り、レジーが外に出られるのは48時間だけ。
この制限時間が、映画に良いテンポを与えています。
時間がない。
相手は逃げる。
二人は仲が悪い。
情報も足りない。
こういう条件が重なることで、物語がどんどん前に進みます。
難しい設定ではないので、観る側もすぐに入り込めます。
映画のトリビア・製作の裏話
エディ・マーフィの映画デビュー作
本作は、エディ・マーフィにとって初の映画出演作です。
それにもかかわらず、ニック・ノルティ相手にまったく負けていません。
むしろ中盤以降は、レジーが出てくると映画が一気に楽しくなります。
ここからエディ・マーフィのスター街道が始まったと思うと、
映画史的にもかなり重要な作品です。
続編『48時間PART2 帰って来たふたり』も製作
本作のヒットを受けて、1990年には続編『48時間PART2 帰って来たふたり』
が作られました。
監督は同じくウォルター・ヒル。
ニック・ノルティとエディ・マーフィも再び出演しています。
それだけ、ジャックとレジーのコンビが観客に受け入れられたということです。
バディ刑事映画の流れに大きな影響
『48時間』は、後のバディ刑事映画に大きな影響を与えた作品として
語られることが多いです。
性格も立場も違う二人が、事件を通して少しずつ関係を変えていく。
この形は、今のアクション映画やコメディ映画にもつながっています。
テーマ・メッセージの解説
テーマは「信用できない相手を信じられるか」
ジャックとレジーは、最初から信頼し合っているわけではありません。
むしろお互いに信用していません。
ジャックにとってレジーは囚人。
レジーにとってジャックは横暴な刑事。
でも、事件を追う中で、少しずつ相手の力を認めざるを得なくなります。
この変化が、本作の面白さです。
もう一つのテーマは「立場を超えた相棒関係」
刑事と囚人。
白人と黒人。
権力を持つ側と持たない側。
本作には、今観るとかなり荒っぽい表現もあります。
そのため、現代の感覚では引っかかる場面もあると思います。
ただ、そのぶつかり合いの中から、最後に奇妙な相棒関係が生まれていく。
ここが『48時間』の核です。
きれいごとの友情ではありません。
でも、だからこそ妙にリアルです。
評価
・総合:★★★★☆(4.2/5 くらいの満足感)
・アクション:★★★★☆
・笑い:★★★★☆
・バディ感:★★★★★
・分かりやすさ:★★★★☆
・80年代映画らしさ:★★★★★
※一口コメント:
刑事アクションの荒っぽさと、エディ・マーフィの軽快な笑いがぶつかる名作。
今観ると古さもありますが、バディムービーとしての面白さは十分に残っています。
筆者レビュー
良かった点3つ
1)エディ・マーフィの登場で映画が一気に跳ねる
序盤は渋い刑事アクションですが、レジーが本格的に絡んでから
一気に面白くなります。
あの勢いは本当にすごいです。
2)ニック・ノルティの荒っぽさが作品に合っている
ジャックはかなり無茶な刑事です。
でも、ニック・ノルティの野性味があるから説得力があります。
今のスマートな刑事とは違う、昭和の刑事ドラマにも通じる泥臭さがあります。
3)二人の関係が少しずつ変わるのが気持ちいい
最初は最悪のコンビ。
でも、最後には少しだけ相手を認めている。
この変化が大げさすぎないのが良いです。
気になった点2つ
1)現代の感覚では粗い表現もある
人種や性別に関する表現など、今観ると少し強く感じる場面があります。
1980年代の映画として、その時代性を理解して観る必要があります。
2)エディ・マーフィの登場まで少し待つ
レジーが本格的に活躍し始めるまで、少し時間があります。
エディ・マーフィ目当てで観る人は、序盤をやや地味に感じるかもしれません。
ただ、出てきてからの爆発力はかなりあります。
どんな人にオススメ?
・80年代アクション映画が好きな人
・エディ・マーフィの原点を観たい人
・ニック・ノルティの渋い刑事役を楽しみたい人
・バディムービーが好きな人
・『リーサル・ウェポン』や『ラッシュアワー』系が好きな人
・古い映画でもテンポの良い作品を探している人
まとめ
『48時間(1983年)』は、
荒っぽい刑事ジャックと、口の達者な囚人レジーが、
48時間限定で凶悪犯を追う刑事アクションです。
ニック・ノルティの泥臭さ。
エディ・マーフィの強烈な存在感。
ウォルター・ヒル監督の硬派な演出。
この三つがうまく噛み合っています。
今観ると、表現の古さや荒さはあります。
でも、それも含めて80年代アクション映画の空気を強く感じられる作品です。
予告編を見て、
「この二人、絶対に合わなそう」
と思ったなら、その感覚は正解です。
合わない二人が、合わないまま少しずつ相棒になっていく。
その面白さを味わえる、バディムービーの原点的な一本です。
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