日本映画 ヒューマンドラマ コメディ

なくもんか(2009年) 映画予告編付き

“どんな人生でも、笑って生きろ!”

映画『なくもんか』は、心に傷を抱えた人々の“どうしようもなく愛おしい人生”を描いた、

笑いと涙の人情コメディです。

2007年に公開された本作は、『舞妓Haaaan!!!』でタッグを組んだ

阿部サダヲ×水田伸生監督×宮藤官九郎(脚本)のトリオによる第2弾。

前作を上回る濃密なキャラクターたちと予測不能な展開が、

下町情緒あふれる東京・善人通り商店街を舞台に炸裂します!

主なスタッフとキャスト

    監督:水田伸生

    『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』『ザ・トラベルナース』など、

    テンポの良いコメディ演出に定評あり

    脚本:宮藤官九郎

    『木更津キャッツアイ』『池袋ウエストゲートパーク』『あまちゃん』など、

    クセ者を描かせたら右に出る者なし

    キャスト陣

    阿部サダヲ(下井草祐太)

    東京下町の商店街で大人気の惣菜店「デリカの山ちゃん」店主。人情深く、商店街の顔。

    永山瑛太(金城祐介)

    祐太の実弟。売れっ子芸人「金城ブラザーズ」としてテレビに引っ張りだこ。

    竹内結子(徹子)

    「デリカの山ちゃん」の初代店主の一人娘。10年ぶりにふらっと帰ってくる。

    塚本高史(大介)、皆川猿時(トシちゃん)、片桐はいり(みどり)、鈴木砂羽(祐子)

    脇を固める個性派キャストたちが物語に“濃い味”を加える。

    ストーリー概要

      善人通り商店街の人気惣菜店「デリカの山ちゃん」。

      その2代目店主・下井草祐太(阿部サダヲ)は、いつも笑顔で人の悪口を言わず、

      誰にでも優しい“理想の男”として街の人気者。

      名物ハムカツは連日大行列、祐太は人々に元気を与える存在だった。

      しかし、彼には誰にも言えない秘密の過去があった。

      それは、“生き別れた弟”の存在――

      一方その弟・祐介(永山瑛太)は、お笑いコンビ「金城ブラザーズ」として大ブレイク中。

      派手な世界に生きながらも、どこか心に空虚さを抱えていた。

      そんなある日、10年前に商店街を去った「山ちゃん」初代店主の娘・徹子(竹内結子)が

      突然戻ってくることで、兄弟の運命は大きく動き出す。

      家族とはなにか?

      商店街の絆とは?

      兄弟の再会は“奇跡”となるのか――?

      映画の見どころ

        ① 阿部サダヲの“全力の人生力”

        祐太という男は、もう本当に「こんな人が近所にいてほしい」くらいの好人物。

        しかし、その明るさや優しさは、過去の“傷”を背負っているからこそ身につけた

        “生き方”なのです。

        阿部サダヲはその複雑な心情を、決して重くせず、あくまで自然に演じきる。

        笑わせながらも、気づけば涙を誘う、そんな絶妙なバランス感覚を持った演技は

        見事としか言いようがありません。

        ② 永山瑛太の“ちょっとダメだけど憎めない弟感”

        売れっ子芸人として派手な生活を送る祐介ですが、心の奥には“兄への劣等感”や

        “自分への迷い”が渦巻いています。

        クールを装いながらも、どこか不器用で不安定。

        永山瑛太はその“危うさ”をうまく表現し、兄弟の対比がドラマに深みを加えています。

        2人の感情がぶつかるシーンは、本作の大きなクライマックスです。

        ③ 下町商店街の人情が全開!

        東京下町の架空の商店街“善人通り”には、個性あふれるキャラが勢ぞろい。

        みんな一癖も二癖もあるのに、どこか温かい。

        片桐はいりの怪演(?)や、皆川猿時の爆発的な存在感、

        鈴木砂羽の肝っ玉母ちゃんっぷりなど、脇役たちの“本気のコメディ芝居”が

        商店街のにぎやかさをリアルに演出しています。

        観ているうちに、「この街でハムカツ買いたいな…」と本気で思ってしまうほど!

        ④ クドカン脚本が生む、“泣けるバカ騒ぎ”

        宮藤官九郎の脚本は、相変わらずテンポが良くて、笑える小ネタも満載。

        でも今回の作品では特に、「家族」や「居場所」といったテーマにしっかりと

        肉付けされていて、バカバカしいのに泣けるという、

        まさにクドカン節の真骨頂が味わえます。

        映画の個人的な感想

          正直に言えば、「なんだか騒がしそうな映画だな」と最初は思っていました。

          でも、観終わった後に感じたのは、“ちゃんと泣かされた…”ということ。

          兄弟の確執、商店街の人間模様、突然戻ってくる徹子という爆弾のような存在…。

          すべてが予測不能な展開を生みながらも、最後には「人間って、そんなに悪くないな」と

          思わせてくれる映画です。

          阿部サダヲの演技力、竹内結子の不安定さの中の色気、そして何より下町の人情が、

          じわじわと心に染み込みました。

          まとめ

            『なくもんか』は、

            “笑って泣ける兄弟と商店街の人情喜劇”です。

            ・コメディだけど、ちゃんと泣ける映画が観たい

            ・宮藤官九郎ワールドが好き

            ・阿部サダヲの真骨頂が見たい

            ・下町の温かさや人情に癒されたい

            そんな人にピッタリの作品です。

            予告編を観てピンときたなら、ぜひ本編で“なくもんか”な人々の騒がしくも

            温かい物語を体感してみてください!

            ▼ 『なくもんか(2009年) 』の予告編はこちら!

            ▼ 映画を観るならこちら!

            -日本映画, ヒューマンドラマ, コメディ
            -, , , ,

            © 2025 映画の扉:観たい映画が見つかる予告編ガイド Powered by AFFINGER5