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クリード 過去の逆襲(2023年) 映画予告編付き

ボクシング映画の金字塔『ロッキー』シリーズから続くスピンオフ『クリード』シリーズ第3弾

――それが『クリード 過去の逆襲』(原題:Creed III)です。

今作はなんと主演のマイケル・B・ジョーダンが監督デビューを果たした作品であり、

彼自身が演じるアドニス・クリードの内面や葛藤がこれまで以上にリアルに描かれています。

「友情」と「裏切り」、「栄光」と「過去」、「家族」と「宿命」――

ボクシングという舞台を通じて、まさに人生そのものを表現した渾身のドラマです。

主なスタッフとキャスト

監督:マイケル・B・ジョーダン

アドニス・クリード:マイケル・B・ジョーダン

(ロッキーの遺志を継ぎ、世界チャンピオンとなった男)

ダミアン:ジョナサン・メジャース

(クリードの幼馴染であり、刑務所帰りの最強のライバル)

ビアンカ:テッサ・トンプソン

(アドニスの妻。音楽活動を続けながら家族を支える存在)

映画のあらすじ

ロッキー・バルボアの魂を引き継ぎ、いまや世界のトップボクサーとなった

アドニス・クリード。

順風満帆なキャリアを築き、家族にも恵まれ、ボクシング界の王者として輝きを放っていた。

しかし、そんな彼の前に突如現れたのは、少年時代を共に過ごした幼馴染のダミアンだった。

かつて将来を嘱望されながらも、ある事件によって収監され、20年近い年月を獄中で過ごした男。

出所したダミアンは、クリードの成功を羨みながらも、

その裏に「自分が奪われた人生」があると信じ、復讐心を燃やしていた。

「俺がいるべき場所はそこじゃない。お前の座を奪う。」

クリードの前に立ちはだかるダミアンは、かつての友でありながら最大の宿敵。

クリードは家族、過去の秘密、そして自分自身のプライドと向き合いながら、

リングの上で“人生を賭けた戦い”に挑むことになる――。

映画の見どころ

マイケル・B・ジョーダン監督デビュー作としての意欲

    本作最大の注目点は、主演のマイケル・B・ジョーダンが初めてメガホンを取ったこと。

    俳優として培った経験を活かし、ボクシングシーンにはアニメ『はじめの一歩』や

    『NARUTO』など日本の作品から影響を受けた映像演出が盛り込まれています。

    パンチ一発ごとの重み、スローやクローズアップを駆使した心理描写は圧巻。

    従来のボクシング映画とは一線を画す、斬新な映像表現に注目です。

    友情が憎しみに変わる人間ドラマ

      クリードとダミアンはかつて兄弟同然の存在でした。

      だが、過去のある出来事が原因でその絆は断ち切られ、やがてリングの上で対峙することに。

      「友を殴るのか?」

      「それでも戦わなければならないのか?」

      観客はクリードの葛藤を追体験しながら、人間関係の複雑さを痛感するでしょう。

      このヒューマンドラマ的な側面が、単なるスポーツ映画にとどまらない深みを与えています。

      ジョナサン・メジャース演じるダミアンの存在感

        ヴィランでありながらも観客を惹きつけるのが、ダミアンを演じるジョナサン・メジャース。

        彼の筋骨隆々とした肉体、圧倒的な眼力、そして「失われた20年」を背負った演技は迫力満点。

        単なる悪役ではなく、“もし自分が彼の立場だったら?”と観客に考えさせる

        複雑なキャラクター像を見事に作り上げています。

        家族の絆と成長

          本作では、アドニスと妻ビアンカ、そして娘との関係性が丁寧に描かれています。

          リングの外での物語が厚みを増すことで、最後の試合の意味合いも一層重みを帯びます。

          「なぜ戦うのか?」その答えが、家族の存在を通じて浮かび上がるのです。

          個人的な感想

          『クリード 過去の逆襲』は、単なるボクシング映画ではなく“人生の選択と責任”を

          描いた作品だと感じました。

          アドニスが背負う「過去の過ち」と「友を敵にしてしまった罪悪感」は、

          誰にでも共感できるテーマです。

          そしてダミアンの「失われた時間」を取り戻そうとする執念は、

          観客に恐ろしさと同時に切なさをも与えます。

          試合シーンの迫力はシリーズ随一。リングに立つ二人の姿には、

          まるで実際のタイトルマッチを観戦しているかのような臨場感がありました。

          観客席の息遣いまで伝わるような映像体験は、劇場でこそ味わいたい迫力です。

          個人的に印象的だったのは、ラストに込められた“和解”のニュアンス。

          勝敗を超えた二人の視線の交錯は、長年積み重ねた感情の決着であり、深い余韻を残しました。

          ロッキーが登場しないシリーズ初の作品ですが、

          不思議とその不在を補うほどの力強さがあり、

          「クリードはもう自分の物語を歩み始めた」と感じさせてくれるラストでした。

          まとめ

          『クリード 過去の逆襲』は、マイケル・B・ジョーダンの監督デビュー作にして、

          シリーズの新たな進化を示す傑作です。

          友情と裏切り、過去と未来、そしてリングの上でしか語れない男たちのドラマが凝縮されています。

          ロッキーの系譜を受け継ぎながらも、クリードとして独立した物語を描き切った点で、

          本作はシリーズの大きな転換点と言えるでしょう。

          ボクシング映画が好きな方はもちろん、人間ドラマをじっくり味わいたい方にも

          強くおすすめできる一本です。

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