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ランボー(1982年) 映画予告編付き

1982年に公開された映画『ランボー』(原題:First Blood)は、

シルヴェスター・スタローンの代表作のひとつに数えられるアクション映画であり、

後に世界的な人気シリーズへと発展する記念すべき第1作です。

単なる派手なアクション映画に留まらず、ベトナム戦争から帰還した兵士の孤独や

社会の冷たさを描いた作品としても評価が高く、現在でも多くの映画ファンに愛されています。

監督はテッド・コッチェフ。

脚本にはスタローン自身も参加し、原作小説(デヴィッド・マレルの『一人だけの軍隊』)を

基に、人間ドラマとアクションを見事に融合させています。

主なスタッフとキャスト

監督:テッド・コッチェフ

脚本:シルヴェスター・スタローン、マイケル・コゾル、ウィリアム・サックハイム

出演者

シルヴェスター・スタローン … ジョン・ランボー(元グリーンベレー特殊部隊員)

リチャード・クレンナ … サミュエル・トラウトマン大佐(ランボーの元上官)

ブライアン・デネヒー … ティーズル保安官(田舎町の権力者)

ジャック・スターレット … ガルト(保安官補佐)

デヴィッド・カルーソー … ミッチ(若い警官)

ビル・マッキーニー … カーン州警察長

マイケル・タルボット … バルフォード

映画のあらすじ

ベトナム戦争から帰還した元グリーンベレー隊員ジョン・ランボーは、

戦友を訪ねて全米を放浪していた。

しかし訪れた田舎町で「よそ者」というだけで保安官ティーズルに目をつけられ、

不当逮捕されてしまう。

留置所での暴行や拷問まがいの扱いにより、

ベトナム戦争中の捕虜時代の記憶がフラッシュバック。

ランボーは突発的に暴れ、特殊部隊仕込みの戦闘術で警官たちを撃退して山へと逃げ込む。

彼を「危険な犯罪者」と見なした地元警察は大規模な捜索隊を編成。

しかし、ランボーは圧倒的なサバイバル技術と戦闘スキルで彼らを翻弄していく。

やがて事態を収拾するために、ランボーのかつての上官トラウトマン大佐が現れる。

果たしてランボーは、自らの尊厳と生きる意味を取り戻すことができるのか――。

映画の見どころ

ベトナム帰還兵の孤独と苦悩を描いたドラマ性

    『ランボー』は単なるアクション映画ではなく、戦争から帰った兵士が社会に受け入れられず

    孤立する姿を描いた社会派ドラマの側面を持ちます。

    ランボーが「なぜ自分は祖国で犯罪者扱いされるのか」と苦悩する姿に胸を打たれます。

    圧倒的なサバイバルアクション

      ランボーが山中で行うゲリラ戦は圧巻。

      武器がなくてもトラップや知恵を駆使して警官隊を翻弄する場面は、

      アクション映画史に残る名シーンです。

      特に山の中での追跡戦や、警察ヘリとの攻防戦はスリル満点。

      スタローンの肉体と存在感

        『ロッキー』でスターとなったスタローンが、本作でさらにその地位を不動のものとしました。

        無口で孤独な男を全身で表現し、時に爆発的な怒りを見せる演技は、

        彼の代表的キャラクター「ランボー像」を確立しました。

        クライマックスの名演説

          最後にランボーがトラウトマン大佐に吐露する「俺は祖国のために戦ったのに…」という

          絶望の叫びは、戦争の犠牲者の心を代弁するかのようで、観客の胸を強く打ちます。

          このシーンがあるからこそ、ただのアクション映画ではなく、

          普遍的な人間ドラマとして語り継がれているのです。

          個人的な感想

          初めて『ランボー』を観たとき、「派手なアクション映画だろう」と思っていましたが、

          実際は人間ドラマとしての重みがあり驚かされました。

          ベトナム帰還兵の孤独や苦しみがストーリーの根底にあり、銃撃や爆発だけでなく

          “心の叫び”が伝わってきます。

          特に印象に残ったのは、警察や町の人々の横暴さに対して、

          ランボーが決して無差別に人を殺さないという点です。

          彼はただ生きるため、追い詰められた状況で戦っている。

          その姿にこそ、戦争が残した深い傷と社会の冷たさが浮き彫りになっています。

          また、山中でのサバイバル戦は息を呑む緊張感で、スタローンの存在感も圧倒的でした。

          派手な続編とは違い、社会派映画としての色が強いこの第1作が、

          シリーズの中で最も胸に迫る作品だと感じています。

          まとめ

          『ランボー(1982年)』は、戦争アクションの枠を超えた社会派映画であり、

          スタローンの代表作のひとつとして今も輝き続けています。

          サバイバルアクションの緊張感、ラストの名演説、そして“戦争の後遺症を抱える兵士”

          というテーマは、40年以上経った今でも色褪せません。

          派手なアクションだけを期待して観ても満足できますし、

          深いメッセージを読み取ることもできる――まさに二重の魅力を持った作品です。

          シリーズを追う前に、この第1作を観ておくことで、ランボーというキャラクターの本質が

          より理解できるでしょう。

          理屈抜きで楽しめるアクション映画でありながら、人間の苦悩を描いた名作。

          まだ観ていない方にはぜひおすすめしたい一本です!

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