1986年に公開された『新Mr.Boo!香港チョココップ』(原題:神探朱古力)は、
香港コメディ界の重鎮マイケル・ホイ主演による、ドタバタ刑事劇の傑作。
Mr.Boo!シリーズの系譜を引き継ぎながら、コメディとサスペンスが絶妙に融合した、
テンポの良い一本です。
さらに本作ではアジアの歌姫アニタ・ムイが出演し、華やかさと女性キャラクターの魅力も
加わっています。笑って泣ける人情劇として、今なお多くのファンに愛されている作品です。
Contents
主なスタッフとキャスト
監督:フィリップ・チャン(陳欣健)
マイケル・ホイ(チュー刑事)
ドジでトラブルメーカーな警官。失踪人捜査課に左遷されてしまう。
リッキー・ホイ(チューの同僚)
おっとりした性格で、相棒として巻き込まれていく。
アニタ・ムイ(キュキュ)
署長の娘でおてんばな婦人警官。ミーハーだが行動力はある。
シベール・フー(リン夫人)
有名な料理研究家。誘拐された息子の母親。
ロイ・チャオ(チャオ署長)
厳格な警察署長。娘の行動に頭を抱える日々。
あらすじ
チュー刑事(マイケル・ホイ)は、お調子者でドジばかり。
警察署内でも扱いづらい存在となり、ついには失踪人捜査課に左遷されてしまう。
さらに追い打ちをかけるように、署長の娘・キュキュ(アニタ・ムイ)の“見張り役”まで
押しつけられ、チューは一層肩身が狭くなる。
そんな折、有名料理研究家リン夫人(シベール・フー)の幼い息子が誘拐される
という事件が発生。
チャオ署長(ロイ・チャオ)の命を受け、チューとキュキュは捜査に乗り出すが、
捜査はトラブルの連続。
慣れない捜査とキュキュの自由奔放な行動に振り回されながらも、
徐々に事件の核心に迫るチュー。果たして彼らは無事に誘拐事件を解決できるのか――?
映画の見どころ
マイケル・ホイの絶妙なコメディセンス
今回も炸裂するマイケル・ホイのボケとツッコミ。
ドジでありながら憎めないキャラクターが、事件捜査という真面目な舞台の中で
自由奔放に暴れ回ります。彼のユーモアは時代を超えて楽しめるポイントです。
アニタ・ムイの存在感
ミーハーで好奇心旺盛なキュキュ役に扮するアニタ・ムイが、
予想以上にコミカルかつチャーミングな演技を披露。
男社会の中で光る女性キャラとして、強い印象を残します。
ドタバタとサスペンスの融合
一見ふざけているようでいて、しっかりとサスペンス要素が盛り込まれている点が本作の魅力。
誘拐事件の捜査を通して、観客も推理的な楽しさを味わえます。
豪華な脇役たちのアンサンブル
リッキー・ホイ、ロイ・チャオらベテラン俳優陣が脇を固め、映画全体のテンポと
コメディの完成度を高めています。
それぞれのキャラが絶妙なバランスで絡み合い、飽きる暇がありません。
映画の個人的な感想
『新Mr.Boo!香港チョココップ』は、まさに80年代香港コメディの真骨頂。
マイケル・ホイらしいナンセンスで小気味良いギャグの応酬が続く中、
誘拐事件という一大テーマが物語に深みを与えています。
特にアニタ・ムイの参加は大きく、彼女の登場によってシリーズに新たな風が吹き込まれた印象。
キャラクターの掛け合いもテンポが良く、何度観ても笑ってしまう場面が満載です。
また、事件の真相が徐々に明らかになるプロセスも秀逸で、
「コメディだけではないMr.Boo!」をしっかり感じさせてくれました。
見た目はゆるいが、中身はしっかり詰まった良作です。
まとめ
『新Mr.Boo!香港チョココップ』は、笑いとサスペンスを巧みに組み合わせた、
シリーズ屈指のエンタメ作品です。
主演のマイケル・ホイだけでなく、アニタ・ムイをはじめとする豪華キャストの魅力が
炸裂する本作は、コメディファンはもちろん、80年代香港映画が好きな方には必見の一本。
ぜひ映画予告編をチェックして、その独特の世界観に浸ってみてください!
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