2023年、アジア映画界に感動とノスタルジーをもたらした
話題作『ライド・オン(Ride On)』。
主演はもちろん、世界的アクションスターのジャッキー・チェン。
本作は、彼自身のキャリアとも重なる"スタントマン"をテーマに、
人と馬、そして家族との絆を描いた、心温まるドラマです。
今回は、そのストーリー、見どころ、そして個人的な感想まで、
たっぷりご紹介していきます!
Contents
主なスタッフとキャスト
監督・脚本:ラリー・ヤン
(代表作『アドベンチャー・オブ・ザ・キング』など)
主なキャスト
ルオ・ジーロン(ジャッキー・チェン)
香港映画界伝説のスタントマン。
シャオバオ(リウ・ハオツン)
ルオの娘。法学部の学生。
ルー・ナイホァ(グオ・チーリン)
シャオバオの恋人で新米弁護士。
ホー総裁(ユー・ロングァン)
チートゥに惚れ込んだ馬好きの大企業総裁。
ダミー(アンディ・オン)、リーヤン(シャオ・シェンヤン)など、
多彩な実力派俳優が脇を固めています。
ストーリー概要
かつて名を馳せたスタントマン、ルオ・ジーロン。
しかし今では、撮影所の隅っこでエキストラ仕事をこなしながら、
かつての愛馬・チートゥと細々と暮らす日々。
そんな彼に、かつての友人の借金問題が降りかかり、
愛馬・チートゥが競売にかけられる危機が訪れます。
追い詰められたルオは、かつて別れた娘シャオバオに助けを求めますが、
過去のわだかまりは簡単には消えず、二人の関係はぎくしゃくしたまま。
愛する馬を手放すか、意地を貫くか――
父と娘、それぞれの葛藤と成長を描いた、涙と笑いに満ちた物語が始まります。
映画の見どころ
① ジャッキー・チェンの集大成とも言える演技
『ライド・オン』は、単なるアクション映画ではありません。
ジャッキー・チェンが実際にキャリアの中で体験してきた"スタントマン"としての誇り、
痛み、誤解、孤独…そういったリアルな感情が滲み出た、
彼自身の「生き様」が作品に投影されています。
派手なスタントだけではなく、老境に差し掛かった男の悲哀や、
不器用な父親像を見事に演じ切っています。
② 父と娘の心の再生物語
本作の中心は、スタントマンとしてではなく「父」としてのルオの姿。
娘との確執、すれ違い、わかり合えない痛み…。
しかし、愛馬チートゥを通じて少しずつ距離を縮めていく様子が、
非常に丁寧に描かれています。
家族の絆の再生を描いたヒューマンドラマとして、非常に胸に響く作品です。
③ 馬と人との特別な絆
もうひとり(いや、一頭?)の主役とも言えるのが、ルオとチートゥの絆。
単なる"ペット"ではなく、命を預け合い、共に危険に挑んできた戦友としての深い絆が、
ラストに向かって大きな感動を生み出します。
馬との別れ、再会、そして未来――観る者の心にじんわりと温かいものを残してくれます。
④ ノスタルジックな香港アクションへのオマージュ
本作では、ジャッキー・チェンが若かりし頃に挑戦してきた"生身のスタント"が
リスペクトされています。
ワイヤーなしで飛び降りる、転がる、叩きつけられる――CGに頼らない
体当たりのアクションが懐かしく、そして尊く感じられます。
往年の香港アクション映画ファンにとっては、たまらないシーンが満載です。
⑤ コメディと涙の絶妙なバランス
ところどころに散りばめられたジャッキーらしいコミカルなやりとり。
思わず笑ってしまう軽妙なシーンと、心にしみるシリアスな場面のバランスが絶妙で、
エンタメ映画としても非常に完成度が高いです。
映画の個人的な感想
『ライド・オン』は、ジャッキー・チェンの"今"を真正面から描いた、
極めてパーソナルな作品だと感じました。
確かに派手な超絶アクションは少なめですが、その分、
"命をかけて映画を作ってきた男の人生"に深く感情移入できる作りになっています。
特に、スタントに固執するあまり家族を傷つけてしまった男が、
遅すぎた後悔とともに愛を伝えようとする姿には、胸が締め付けられました。
また、ジャッキー・チェン自身がこれまでのキャリアで負ってきた怪我、苦労、そして
名誉といったものが、すべてこの映画に込められているようにも思えます。
"ライド・オン"――それは「乗り越えて、進め」というメッセージ。
人生で何度挫折しても、自分らしく進んでいこうという力強いエールを感じられる、
そんな映画でした。
まとめ
『ライド・オン』は、
アクション映画でもあり、ヒューマンドラマでもあり、家族映画でもあります。
ジャッキー・チェンが好きな人はもちろん、
親子の絆に心を動かされたい人、
生き方に迷っている人にも、ぜひ観てほしい一作です。
今なお第一線で"走り続ける"ジャッキー・チェンの姿に、
きっとあなたも勇気をもらえるはずです!
ぜひ、予告編をチェックしてみてください!
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