1994年に公開されたシリーズ最終作『ポリスアカデミー7/モスクワ大作戦』は、
アメリカを飛び出しロシアを舞台に描かれる、シリーズ最大級のスケールを誇る
ドタバタ警察コメディ。
冷戦終結後の時代背景を反映し、混乱期のロシアにアメリカの警官たちが乗り込むという
異文化交流型の展開が新鮮です。
Contents
主なスタッフとキャスト
監督:アラン・マイヤーソン
主にテレビ畑で活躍してきた監督が、シリーズ後期の方向性をまとめ上げた。
ジョージ・ゲインズ(ラサール校長)
毎度おなじみ、お茶目な校長先生。今作ではロシアに到着早々行方不明になるという、
まさかの展開!
マイケル・ウィンスロー(ジョーンズ)
声帯模写の達人が、異国ロシアでも絶好調。言葉の壁すら彼の音声芸で突破。
デヴィッド・グラフ(タックルベリー)
銃マニアで正義感の塊。ロシアでも容赦なく拳銃をぶっ放すその姿に安定感あり。
レスリー・イースターブルック(キャラハン)
パワフルな女性警官として、今作でも逞しい活躍を見せます。
マリオン・ラムジー(フック)
小柄ながらも芯の強い女性警官。今回は文化の違いにも負けず前向きに行動。
クリストファー・リー(ロシア警察高官)
名優リーが登場することで、作品に一種の重厚さと皮肉なユーモアが加わる。
ロン・パールマン(悪役コナリ)
マフィアのボス役で登場。存在感のある演技で、ドタバタの中でもしっかり悪の軸を形成。
クレア・フォーラニ(新人警官コナーズ)
爽やかな新顔ヒロインとして登場。アクションとヒューマン要素を担う。
映画の見どころ
シリーズ初の海外ロケ!モスクワを舞台に大騒動
『ポリスアカデミー』シリーズ初となる海外ロケ作品。
異文化とのギャップや言葉の壁をネタにしつつ、ジョーンズの音声芸や
ラサール校長の珍道中が笑いを誘います。
赤の広場やモスクワ市街地での撮影も見応えあり。
国際犯罪組織 vs お騒がせ警官たち
ロシア発の大ヒットゲームソフトの裏に潜むマフィアの陰謀。
それに気づかずに巻き込まれていくポリスアカデミーの面々。銃撃戦あり、追跡劇あり、
見せ場満載の展開です。
意外とシリアスなテーマ性
シリーズの中では比較的「国際協力」「情報戦」「テクノロジーと犯罪」といった
社会的なテーマが内包されており、笑いの中に現代的な風刺が光ります。
新旧キャラの融合
ラサール校長やジョーンズなどのお馴染み組と、コナーズなどの新キャラが
うまく噛み合い、シリーズに新風を吹き込んでいます。
個人的な感想
正直なところ、シリーズ第7作ともなるとネタの鮮度が落ちるのでは?と思っていましたが、
舞台をロシアに移したことでマンネリ感を打破しています。
特にジョーンズの声芸が言葉の壁を超える展開はユニークで、
シリーズファンならずとも笑えるポイント。
また、ラサール校長の「迷子」ストーリーが意外とサスペンス調で見応えがあり、
ロン・パールマンの悪役ぶりも重厚感があります。
ただ、グッテンバーグ演じるマホーニーの不在はやはり大きく、
シリーズ初期のエネルギー感とは少し異なるテイストに。
とはいえ、80年代から続いたシリーズのラストを飾るにふさわしい、
エンタメとして十分楽しめる作品でした。
まとめ
『ポリスアカデミー7(1994年)』は、国境を越えたドタバタ警察コメディ。
冷戦後のロシアという新しい舞台で、いつものお騒がせメンバーたちが奮闘します。
シリーズの最後にふさわしいスケール感と、今だからこそ楽しめる90年代的風刺も見逃せません。
✅ モスクワロケで異文化ギャグ満載
✅ 国際的陰謀との対決にハラハラ
✅ ジョーンズの音声芸は世界共通語!
✅ 新キャラのコナーズも魅力的
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