香港映画 コメディ

Mr.Boo!天才とおバカ(1975年) 映画予告編付き

1975年に公開された香港コメディ映画『Mr.Boo!天才とおバカ』は、

ホイ三兄弟(マイケル・ホイ、サミュエル・ホイ、リッキー・ホイ)による

伝説のコメディシリーズの代表作のひとつ。

今作では、精神病院を舞台に繰り広げられるドタバタ劇と、埋蔵された財宝を巡るスリルが

絶妙に融合し、抱腹絶倒の90分を提供してくれます。

今の時代にはなかなか見られない、香港映画ならではの独特のテンポとユーモアが光る一本です。

主なスタッフとキャスト紹介

監督・脚本:マイケル・ホイ(許冠文 / Michael Hui)

香港コメディ界の巨星。社会を切り取り、庶民の目線で描くスタイルは多くのファンに愛されています。

マイケル・ホイ(ティム / Tim)

精神病院の雑用係。死体から金目の物を盗む手癖の悪い従業員。

サミュエル・ホイ(リー / Lee)

精神病院の看護師。女好きで不真面目。

ロイ・チャオ(鄭和 / Cheng Wah)

精神病院に入院してくる謎の男。宝の在り処を知るキーパーソン。

アイリーン・ハンフリーズ(姫 / Ching)

鄭和の娘で、ホテルのダイビングインストラクター。

リッキー・ホイ(ホテルのウェイター)

ローラースケートで配膳する陽気なウェイター。

あらすじ

精神病院で雑用係として働くティム(マイケル・ホイ)と、看護師のリー(サミュエル・ホイ)は、

いい加減な性格で何かと問題ばかり起こすコンビ。

ある日、病院に鄭和(ロイ・チャオ)と名乗る奇妙な男が入院してくる。

鄭和は“明朝時代の財宝の在り処を知っている”と語り、その証拠として大量の骨董品が

入ったゴミ袋を所持していた。

ティムとリーは宝の話に目を輝かせ、鄭和の持ち物をこっそり確認するが、その多くは破損していた。

やがて鄭和が心臓発作で急死。

ティムとリーは彼の娘・姫(アイリーン・ハンフリーズ)を訪ね、彼女から沈没船の存在を

知らされる。二人は病院を辞め、姫と共に宝探しの冒険に出ることに。

果たして彼らは、伝説の財宝を見つけることができるのか?

映画の見どころ

精神病院という奇抜な舞台設定

    一般的には暗くなりがちな舞台ですが、本作では完全にコメディに変換。

    患者たちの奇妙な行動や、病院職員のだらけた態度が、

    テンポのよいギャグとして描かれます。

    医療や精神疾患をテーマにしつつも、それを不快に感じさせない絶妙な演出は見事。

    ホイ三兄弟の絶妙な掛け合い

      特にマイケルとサミュエルのコンビ芸は絶品。

      計画的に見えてどこか抜けているマイケルと、やる気だけは人一倍のサミュエルが、

      予想外のトラブルを次々に巻き起こします。

      互いにツッコミあい、ボケ合うリズム感はさすが兄弟ならでは。

      宝探しのスリルとドジっぷりの対比

        沈没船から骨董品を引き上げるという夢のある展開にもかかわらず、

        登場人物たちの行動はどこかちぐはぐ。

        笑いと冒険のバランスが絶妙です。

        欲望に駆られて突っ走る二人の行動が次第にエスカレートしていく様子も見逃せません。

        70年代香港の雰囲気

          今では見られない当時の香港の街並みや病院の内部描写など、時代背景も興味深い要素です。

          衣装、建物、会話の端々から漂うレトロな空気感も、作品の魅力のひとつです。

          音楽とコメディの融合

            サミュエル・ホイが担当する軽快なテーマソングが物語に彩りを添えています。

            音楽と映像の相乗効果によって、笑いだけでなく心地よさも感じられる仕上がりになっています。

            映画の個人的な感想

            『Mr.Boo!天才とおバカ』は、ホイ三兄弟の持ち味であるスラップスティックな動き、

            粋なセリフ、そしてどこか哀愁を帯びた笑いがふんだんに盛り込まれており、

            最後まで飽きさせません。

            マイケル・ホイ演じるリーのずる賢さとサミュエル・ホイのバカ正直さが絶妙に絡み合い、

            何度もクスッとさせられました。

            特に沈没船に潜っていくシーンは、ワクワクと笑いが止まらず、

            B級感漂う小道具や演出も逆にクセになる面白さです。

            一方で、「人間の欲望」「チャンスの掴み方」といったテーマがコミカルな描写の中に

            しっかり存在していて、単なるお笑い映画にとどまらない奥行きを感じました。

            また、この映画を観て感じたのは、ホイ三兄弟の間にある信頼と愛情の深さです。

            決して完璧ではないキャラクターたちが、互いに支え合いながら何とか目的に向かって

            突き進む姿には、どこか心温まるものがあります。

            1970年代の香港コメディは今の時代では味わえない独特の空気があります。

            この作品はまさにそのエッセンスを詰め込んだ傑作だと思います。

            まとめ

            🌀 テンポの良い会話とドタバタ劇

            🤿 意外と本格的な宝探しの冒険要素

            🎭 ホイ三兄弟の魅力を最大限に堪能できる

            🕰️ 70年代香港文化の貴重な記録にも

            🎵 音楽とギャグの心地よい調和

            ▼ 『Mr.Boo!天才とおバカ(1975年)』の予告編はこちら!

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