「最近のアクション、CGっぽくて軽いんだよな…」
「強い女性主人公もの、好きだけど“説教くさい”のは苦手」
そんな人にぶっ刺さるのが『悪女 AKUJO(2017年)』です。
この映画、ひと言で言うと“感情も身体もフルスロットルの復讐アクション”。
とにかく動く。刺す。撃つ。走る。落ちる。
しかもカメラが近い。近すぎる。だから息が詰まるくらい臨場感があるんですよ。
この記事では、
✅ どんな映画なのか(どこがスゴい?)
✅ 見どころ(アクションだけじゃない魅力)
✅ 観る前に知っておくと得するポイント
をネタバレなしでまとめます。
結論:『悪女』は、“強い女”をカッコよく撮り切った、痛快なのに切ない韓国アクション。
テンション上がるのに、後味がちょっと苦い。そこがいい。
Contents
映画予告編
映画の基本情報(公開年・監督・キャスト)
・公開年:2017年
・監督・脚本:チョン・ビョンギル
・主なキャスト
・キム・オクビン(スクヒ)
・シン・ハギュン(イ・ジュンサン)
・ソンジュン(チョン・ヒョンス)
・キム・ソヒョン(クォン部長)
・チョ・ウンジ(ソン)
・チョン・ヘギュン ほか
※キム・オクビンの身体能力と目力が、この映画のエンジンです。
主演がハマらないと成立しないタイプの作品ですが、そこは安心してOK。
あらすじ(ネタバレなし)
犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒは、育ての親ジュンサンに恋をし結婚する。
しかし新婚の幸せは一瞬で崩れ、ジュンサンは敵対組織に殺害されてしまう。
復讐に燃えたスクヒは暴走の末、国家組織に拘束されるが、
「10年間ミッションをこなせば自由」という条件で国家直属の暗殺者として生き直すことに。
やがて新たな出会いが彼女に希望を与える一方、運命は残酷に再び牙をむく――。
見どころ・魅力
見どころ①:冒頭から“息継ぎさせない”一人称アクション
本作を語るなら、まずここ。
いきなり観客の目線がスクヒと一体化して、暴力の渦に放り込まれます。
「え、これゲームじゃなくて映画だよね?」ってなるくらい体感が強い。
ここで心を掴まれたら、最後まで連れていかれます。
見どころ②:キム・オクビンの身体表現がガチ
速いだけじゃなく、重い。
殴る・刺す・投げる動きに“目的”がある。
つまり「魅せるため」じゃなく「生き残るため」に動いてる感じがするんです。
だから痛そうだし、怖いし、説得力がある。
見どころ③:ただの無双じゃなく、ちゃんと“傷”が残る
強い主人公って気持ちいいけど、時々「無敵すぎて冷める」ことあるじゃないですか。
『悪女』はそこを回避してます。勝つけど、代償も大きい。息も切れる。感情も壊れる。
だから見ていて胸がザワつく。
見どころ④:恋愛が“救い”ではなく“呪い”として機能する
恋がある。希望もある。
でもこの映画、甘くしません。
誰かを愛した瞬間から、人生がさらに複雑に絡まっていく。
恋愛が物語のブレーキじゃなく、アクセルになってるのが面白い。
見どころ⑤:国家組織パートが“冷たい現実”を持ち込む
復讐劇だけなら一直線ですが、本作は国家組織というシステムを入れてきます。
ここがあることで「個人の怒り」だけでなく、「利用される人生」の怖さが出てくる。
スクヒの孤独が一段深く見えてくるんですよね。
見どころ⑥:アクションの種類が多くて飽きない
近接戦、銃撃戦、チェイス、乱戦…と、場面ごとにギアが変わる。
“ずっと殴ってる映画”じゃないから、テンションを保ったまま走り切れます。
映画のトリビア・製作の裏話
「アクションの撮り方」そのものがテーマになっている
本作は、アクションの凄さを“編集で誤魔化す”方向ではなく、
カメラの置き方や距離感で見せに来ます。
特に冒頭の体感演出は、韓国アクションの“映像で殴る”系の到達点のひとつ。
“女性主人公アクション”の系譜の中で立ち位置が濃い
『ニキータ』系の「訓練された暗殺者」要素もあるし、復讐劇の情念もある。
いろんな要素を混ぜてるのに、最終的に「スクヒ」という人物の悲劇に
収束するのが本作らしさです。
テーマ・メッセージの解説
テーマは「選べない人生」と「それでも選びたい意志」
スクヒは、子どもの頃から選択肢が少なすぎる。
誰に育てられ、誰を愛し、誰に使われるか。
気づけば常に“誰かの都合”の中で生きている。
でも彼女は、完全に操り人形じゃない。
「それでも自分で決めたい」という意志がある。
その意志が強いから、行動が過激になり、悲劇も加速する。ここが切ないんですよ。
“強さ”って、救いにも呪いにもなる
強いから守れる。
強いから壊せる。
でも強いから、逃げられない。
スクヒの強さは、憧れと同時に恐怖でもあります。
観終わったあとに残るのは、この二重感情です。
評価
・総合:★★★★☆(4.2/5 くらいの満足感)
・スリル:★★★★★
・分かりやすさ:★★★☆☆(時系列にクセあり)
・感動:★★★☆☆(甘くない切なさ)
・怖さ:★★★☆☆(暴力の生々しさ)
・もう一回観たい度:★★★★☆(冒頭と伏線を再確認したくなる)
※一口コメント:
映像の勢いでねじ伏せるアクション快作。
ただ爽快なだけじゃなく、感情の後味が少し苦いのが『悪女』の強み。
筆者レビュー
良かった点①:冒頭の掴みが強すぎる
最初の数分で「今日はこれに賭けたな」と分かる。
映画の覚悟が見えるって、気持ちいいです。
良かった点②:キム・オクビンが“美しさ”より“生存”で動く
カッコつけないのにカッコいい。ここが本物の強さに見えるポイント。
良かった点③:復讐アクションに見せかけて、人間ドラマが濃い
誰を信じるか、誰に裏切られるか。
アクションの裏で心が削れていく感じが、ちゃんと残ります。
気になった点①:時系列や関係性が少しややこしい
勢いで観られるけど、途中で「ん?この人は…」となる瞬間はあるかも。
集中して観るのがおすすめ。
気になった点②:暴力描写が痛い方向にリアル
血や刺しが多めなので、苦手な人は注意。爽快というより“痛快”寄りです。
どんな人にオススメ?
✅ スタイリッシュな韓国アクションが好き
✅ 『ニキータ』『アトミック・ブロンド』系が刺さる人
✅ “強い女性主人公”が好き(ただし甘くないのが好きな人)
✅ ガンアクションより近接戦の迫力を求める人
✅ 観終わったあとに語りたくなる映画が欲しい人
まとめ
『悪女 AKUJO(2017年)』は、
一人称視点級の臨場感 × 復讐の情念 × 国家組織の冷たさを、
一本に詰め込んだ韓国アクションです。
派手で痛快。
でも同時に、切なくて、ちょっと苦い。
そのバランスが好きな人には、かなり刺さります。
予告編で「このスピード感、ヤバい」と感じたら、たぶん本編はもっとヤバい。
アクションで脳を揺らしたい夜に、ぜひどうぞ。
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