香港映画 コメディ

新Mr.Boo!お熱いのがお好き(1987年) 映画予告編付き

1987年公開の『新Mr.Boo!お熱いのがお好き』(原題:歡樂叮當)は、

香港コメディ界の巨匠マイケル・ホイが監督・脚本・主演を務めた作品。

ビリー・ワイルダーの傑作『お熱いのがお好き(Some Like It Hot)』を、

80年代の香港社会に置き換えた大胆なリメイクで、女装コメディとサスペンスが

絶妙に融合した一本です。

Mr.Boo!シリーズとしては後期に当たりますが、その中でも特に遊び心あふれる構成と

テンポの良さで、多くのファンを楽しませてきました。

主なスタッフとキャスト

監督・脚本:マイケル・ホイ(許冠文)

マイケル・ホイ(許冠文)…ファット

売れないバンドマン。偶然マフィアの麻薬取引現場を目撃してしまい、命を狙われる羽目に。

チェリー・チェン(鍾楚紅)…シーシー

ツアー中の女性バンドのボーカル。ファットが恋に落ちる女性。

マイケル・ライ(黎小田)…ファットの相棒

バンド仲間で、女装逃亡に協力する。

トン・ピョウ(董驃)…富豪の男

女装したファットに惚れてしまい、追いかけ回す金持ちの男。

リッキー・ホイ(許冠英)…ファットの彼女を寝取った男(特別出演)

ファットの恋人に手を出してしまうトラブルメーカー的存在。

アニタ・ムイ(梅艷芳)

特別出演として華を添える存在。

あらすじ

売れないバンドマンのファット(マイケル・ホイ)は、ある日、偶然立ち寄った倉庫で

マフィアの麻薬取引現場を目撃してしまう。

その瞬間から命を狙われることとなったファットは、なんとか身を隠そうと、

女性だけで構成されたバンドのバンコク・ツアーに女装して潜り込むことを思いつく。

バンドに紛れ込んだファットは、メンバーたちとの共同生活に奮闘しながらも、

シンガーのシーシー(チェリー・チェン)に恋心を抱くようになる。

そして、ついには男の姿でシーシーとデートを重ねるが、

女装姿のファットに惚れた富豪(トン・ピョウ)からもしつこくアプローチされ、

三角関係(!?)が展開。

一方で、マフィアの魔の手も徐々に迫ってきており、ファットは女装・恋・逃走劇という

カオスな状況の中で、どうにかして生き延びようと奔走する。

映画の見どころ

香港版『お熱いのがお好き』の大胆アレンジ

    ビリー・ワイルダーの名作を、香港らしいテンポとユーモアでリメイクした本作。

    原作へのリスペクトを保ちつつ、1980年代の香港社会や芸能界の風刺が織り込まれており、

    単なるコピーではなく独自の魅力を放っています。

    マイケル・ホイの体当たり女装演技

      主演のマイケル・ホイが、かなり本気で女装に挑戦。

      ドレス姿やハイヒールでの逃走劇、さらに富豪に口説かれるシーンなど、

      コメディとしても見応えがあり、彼の芸達者ぶりが全開です。

      キャストの豪華共演とテンポの良さ

        鍾楚紅の清楚で可愛らしい雰囲気と、リッキー・ホイの相変わらずの存在感が

        絶妙なバランスを生み出しています。

        アニタ・ムイの登場も華やかさを加え、全体のテンポをさらに引き締めます。

        音楽と映像の小気味よさ

          バンドマンという設定だけに、劇中の音楽シーンも印象的。

          軽快なサウンドに合わせた編集やカメラワークが、映画全体をよりポップに仕上げています。

          特にバンコクのロケーションも彩り豊かで、観ていて飽きません。

          映画の個人的な感想

          『新Mr.Boo!お熱いのがお好き』は、まさに「おバカ」と「知性」が

          絶妙にミックスされた快作です。

          原作のファンとしては少々驚く展開もありますが、それこそが香港映画らしさ。

          細かな伏線の張り方や、キャラクター同士の絶妙な掛け合いは、

          マイケル・ホイらしい職人技を感じさせてくれました。

          また、今観てもまったく古さを感じない軽快なノリと、心地よい“ドタバタ感”が最高。

          映画好きはもちろん、ちょっと疲れた日に軽く笑いたい人にもぴったりな一本です。

          特に印象に残るのは、ラストの逃走シーン。笑いの中にもハラハラする展開があり、

          エンタメ作品として非常にバランスが取れていると感じました。

          まとめ

          『新Mr.Boo!お熱いのがお好き』は、80年代香港コメディの魅力を存分に詰め込んだ、

          軽妙かつスマートな作品です。

          女装コメディ、ラブコメ、サスペンスが絶妙にブレンドされた本作は、

          Mr.Boo!シリーズのファンはもちろん、未見の方にもおすすめです。

          ぜひ映画予告編もチェックして、そのユニークな世界観に触れてみてください!

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