1992年に公開された香港映画『マジック・タッチ』(原題:神算)は、
マイケル・ホイが監督・脚本・主演を務めたコメディ作品。
占い師を主人公に、笑いと人情、そして不思議な「未来予知」の力をめぐる
ストーリーが展開されます。
本作ではレオン・ライが若き税務局員として登場し、ホイとの掛け合いが物語に
テンポと深みを与えています。
また、リッキー・ホイも登場し、占い師ホイをサポートする役どころで
物語にアクセントを加えています。
Contents
主なスタッフとキャスト
監督・脚本:マイケル・ホイ
マイケル・ホイ…ホイ
占い師の三代目。まったく才能がないが、なぜか突然未来予知ができるようになる。
レオン・ライ…税務局員ヤウ
真面目で正義感あふれる若き税務局職員。ホイと奇妙な友情関係を築く。
リッキー・ホイ…マー
ホイの占い師業をサポートする助手的な役割で登場。コミカルな動きで場を和ませる。
あらすじ
代々続く占い師の家系に生まれたホイ(マイケル・ホイ)は、
全く占いの才能がないにもかかわらず家業を継いだ男。
商売はさっぱりで、店には閑古鳥が鳴いている。
ある日、突然「人の未来が見える」力を得たホイは、その特殊能力を利用して
困っている人々を助けるようになる。
税務局から調査に訪れた若き職員ヤウ(レオン・ライ)と出会い、
二人は対立しつつも協力関係を築いていく。
ホイは未来を読み解く力で周囲の問題を次々と解決し、人気を博していくが、
その能力には予期せぬ副作用や限界もあった。
そんな中、税務署の摘発や保険金詐欺の疑惑、そしてヤウの上司の陰謀が絡み合い、
事態は思わぬ方向へと転がっていく――。
映画の見どころ
マイケル・ホイならではの風刺とユーモア
本作はマイケル・ホイらしい社会風刺が効いたコメディ。
占いや迷信、官僚主義などをネタにしながら、軽妙なテンポで物語が進行します。
レオン・ライとの新鮮なコンビネーション
当時トップアイドルだったレオン・ライと、ベテランのマイケル・ホイとの掛け合いは
世代を超えた面白さを生み出しています。真面目なヤウと、適当なホイとの対比が絶妙です。
未来予知というファンタジー要素
一見現実的な舞台設定の中に、「未来が見える」というファンタジー要素を
自然に取り入れており、物語にひと味違う魅力を加えています。
リッキー・ホイの味のある助演
兄マイケルとの掛け合いは少なめながらも、絶妙なタイミングと存在感で笑いを誘います。
リッキー・ホイの持ち味が活きています。
映画の個人的な感想
『マジック・タッチ』は、マイケル・ホイ作品の中でも比較的ファンタジー色が強いユニークな一作。
コメディでありながらも、人間の欲や信念、そして「見えない未来」と
どう向き合うかというテーマを内包しています。
レオン・ライの初々しさと誠実さ、ホイの飄々とした演技とのコントラストが心地よく、
最後まで飽きさせない構成。
ときに馬鹿馬鹿しくもありながら、観終わった後には少しだけ考えさせられる後味が残ります。
ホイ作品ファンはもちろん、占いや未来予知といった設定が好きな方にもおすすめ。
90年代の香港映画らしいエネルギーが詰まった作品です。
まとめ
『マジック・タッチ』は、マイケル・ホイが得意とする笑いと皮肉を、
占いというテーマに絡めて見事に表現した快作。
レオン・ライの好演、リッキー・ホイの存在感も加わり、
90年代香港映画の魅力が凝縮された一本です。
日常にちょっと疲れたときに、気軽に楽しみながらも心が軽くなるような映画を観たい方に、
ぜひおすすめしたい一作です。
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